当院の鍼灸治療について

当院の鍼灸治療



当院の鍼灸治療は気・血・水の通り道である経絡をつかい、鍼やお灸を施し、全身の自律神経を整え、免疫機能のバランス調整、痛みや苦痛の軽減をはかっていきます。

画一的なワンパターンな施術方法ではなく、長年修養を重ねている入江式FT(フィンガーテスト)を駆使し、気やエネルギーの流れを施術者が感じとり、鍼や灸で邪気や瘀血を取り除きます。
FTとは、漢方家の入江正先生が開発した独自の診断方法で、Oリングテストを改良・発展させたものです。
患者さんの身体が発している異常な微笑反応を治療者がフィンガーテスト(FT)を使って感知検出し、診断・治療・効果の確認をすることができる画期的な方法です。

特にFTを使用しての「頭鍼」を積極的に行い、この方法はイライラや不安・落ち込みや鬱などの精神面、感情面に特に効果があります。脳の血流量を増やし、神経回路の再腑活化による認知症改善の報告もあります。
頭鍼と経絡治療を使い、鬱症状、気分障害、適応疾患といった精神疾患分野にも効果をあげており、抗鬱薬の服用から卒業した患者さんも少なくありません。

また首・肩・膝・腰の痛みには低周波通電療法も併用し、即効性を高めています。
症状によっては古代鍼灸刺法である井穴刺絡療法もおこないます。

当院では開院以来、自然療法家の東城百合子氏の提唱する手当法にも準拠し、鍼灸治療の際に蒟蒻湿布を併用しております。
蒟蒻湿布は、身体を温め同時に体内に溜まった毒を出し、新陳代謝を活発にして肝・腎の強壮をはかります。
この湿布方法を患者さんにも家庭で行うようお勧めしており、なかには家族全員で蒟蒻湿布をおこなって風邪をひきにくくなった、疲れにくくなったというご報告もありました。

鍼灸施術



なぜ鍼灸が痛みに効くのか、とよく尋ねられますが、①鍼の刺激で交感神経と副交感神経線維末端から放出される化学伝達物質(アセチルコリンやアドレナリン)が活性化し、筋肉の血管が拡がり血流量も増え、疼痛物質が排除される②皮膚にある感覚受容器が興奮し放出された種々の神経伝達物質が末梢血管の拡張を起こす。同時に感覚受容器の興奮は中枢神経に伝わり鎮痛効果をもたらす③中枢神経(脳や脊髄)には麻薬やモルヒネに似た物質が20種類以上あり、鍼を刺すことで鍼鎮痛が起こるのはこれらの物質が活性化する、などの研究報告があり、他にも神経線維の抑制と興奮に関連するなど鍼灸の鎮痛効果ついては他の医療分野に匹敵するほど数多くの様々な研究・実験があり膨大なデータの収集も行われています。

鍼の鎮痛効果だけでなく、自律神経系、内分泌系、免疫系にも影響があることが研究論文で報告されています。だからこそWHO(世界保健機構)が神経系・運動器・消化器系疾患の49疾患に有効であるとの声明を発表してます。ドイツにおいては鍼灸が一部正統医療として定義されています。
いずれにせよ、鍼灸は「おまじない」でも「魔術」でもなく、西洋医学によるエビデンスに裏付けられたものです。
 
一方で鍼灸は古来先人たちの「教え」がギュッと詰まった伝統療法、自然療法でもあります。モグサは蓬(よもぎ)の葉の裏面にある白い毛を採集・乾燥・石臼でひき精製したものです。数多ある野草の中でなぜ蓬なのか、しかも葉の裏のフワフワの毛を集めようとしたのか、古来人はこれが疾病の治療に効果ありと感じて行ったわけですが、その知恵と眼力と行動力には驚かされるばかりです。

その灸の効果としては①温熱刺激により局所を温め循環を良くする②身体の防御機能を増やす、ということが挙げられます。②の防御機能の増大というのは各種白血球を活性化し、病原菌の感染や異物の排除がおこなわれるという実験結果があります。
お灸を続ける方は「風邪をひかなくなった」とか「身体が丈夫になった」との実感を得るのはこのためだと思われます。

当院の鍼灸治療

これまでに効果があった疾患 

(多くの患者さんは長年病院通いや服薬をしたがなかなか治癒しなかった場合が多いです)
・脳卒中後遺症(高次機能障害も含む)
・癌再発防止・抗がん剤副作用緩和(精神面も含めて)・癌転移抑制
(癌治療においては西洋医学を否定するスタンスではありません。積極的に検査・治療を勧めております。治療効果を高める・副作用を少しでも緩和し体力をつける目的の鍼灸治療をおこないます)
・不妊(これまで多くのお喜びのお声をいただいております。当院に通った結果、妊娠→ご結婚をされた方も毎年おります)
・パーキンソン病
・更年期障害
・風邪
・自律神経失調症
・鬱病(鬱病予備軍も含む。鍼灸は精神疾患の効果がとても高いです)
・リウマチ(刺絡療法との併用をおすすめします)
・脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、ぎっくり腰、ヘルニア、すべり症など腰痛全般(吸玉療法との併用が即効性あります)
・肩こり、頚痛、五十肩(肩関節周囲炎)
・泌尿器疾患(尿漏れ、尿閉)
・胃炎・胃下垂・便秘
・眼精疲労
・虚弱体質の体力向上
・不眠症

施術の流れ


当院の鍼灸治療の大まかな流れ

  • 予診表に必要事項を記入していただきます。
  • 問診
    • 予診表にもとづいて、症状やお身体の調子などをお伺いします。
      問診
  • 治療着にお着替えしていただきます。
    脈診

  • 脈診・腹診・経絡診・舌診
    • 東洋医学における臓腑の状態を調べます。
    • 合わせて、Oリングテストや入江フィンガーテストを用いて全身の経絡の状態、臓腑の不調、脊椎の異常などを調べます。
  • 経絡治療
    • 入江FTシステムの独自の治療法であるIPコードを使って経絡の気の流れを整えます。
      IPコードとは電気が流れるものではなく全くの無痛です。
      IPコードは患者さまの状態と症状により鍼灸鍼の最も細い鍼(直径0.12mm)を1mm打って繋ぐ場合と、鍼を用いずに繋ぐ場合がございます。
  • 症状にたいする治療
    • お身体の状態を診て鍼とお灸を使い分けて治療します。
    • 治療中は仰向けとうつ伏せ(状態によっては座る姿勢にも)になっていただきます。
      お大事になさってください
  • 鍼灸治療の後、治療効果を高めるために、置き鍼やテーピングを行う場合があります。
  • 治療はおよそ1時間です。
    初診の場合は詳しい問診と診断を行いますのでおよそ1時間半~2時間をみてください。
  • 治療後は、お茶を入れますので、ゆっくりしてくださいね♪





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